糖尿病
ブドウ糖を有効利用させるホルモン(インスリン)の分泌が悪かったり働きが低下したりして発症する病気のことを糖尿病と言います。
さらに糖尿病は1型と2型に分類されます。
1型糖尿病はインスリンを作る膵臓の細胞が破壊されたりするために発症し、2型糖尿病は肥満や過食などが原因でインスリンの作用や分泌能が低下することにより発症します。
日本では糖尿病患者の99%が2型糖尿病です。
糖尿病の典型的な症状は口渇、多飲、多尿、体重減少、疲れやすさですが、初期の糖尿病はあまり症状が出てきません。
しかし、糖尿病は治療せずに放っておくと、動脈硬化や腎障害など様々な合併症を引き起こしてしまうため、早い段階から血糖値をコントロールすることが大切です。
糖尿病の診断は、日本糖尿病学会が診断基準を定めています。
下記の①~④のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定されます。
① 早朝空腹時血糖値126mg/dL以上
② 75g経口ブドウ糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上
③ 随時血糖値200mg/dL以上
④ HbA1cが6.5%以上
HbA1cは、採血時から過去1、2ヵ月間の平均血糖値を反映しています。
さらに、次の場合には「糖尿病」と診断されます。
●別の日に行った検査で「糖尿病型」が再確認できる
(いずれか1回は血糖値で「糖尿病型」であること)
●血糖値とHbA1cを同時に測定し、ともに「糖尿病型」である
●血糖値が「糖尿病型」示し、糖尿病の典型的症状(口渇、多飲など)か糖尿病網膜症のいずれかが認められる。