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レントゲンで要精査

[2017.07.19]

健康診断、職場健診、人間ドックなどで胸部レントゲン写真を撮り、要精査となったため、クリニックにいらっしゃる方が増えてきました。

 

診察室でお話しを聞いていつも思いますが。皆さん大変心配されて受診されています。

「レントゲン要精査=肺がん」というイメージがマスコミなどで報道されているからでしょうか、心配されるのも無理はないと思います。

 

胸部レントゲン写真で要精査とされたとき、黒いはずの肺に白く見える部位があるという場合がほとんどです。

 

ここで注意すべきは、「レントゲン異常=病気」とは言えないことです。

 

 

レントゲン写真を撮るとき、背中から照射されたX線は様々な密度の臓器を通過します。まず、背中の皮膚を通過、その後、皮下脂肪、筋肉、骨、肺、血管、そして胸側の骨、脂肪、皮膚を通過し、写真となります。そのため、一枚の写真には色々な臓器が重なり合って映ることになり、診断を難しくしています。

 

レントゲンで異常があっても、それは骨が重なって見えているだけかも知れませんし、血管が重なってみえているだけかも知れません。

健康診断で何らかの影を指摘された場合、その影が本当に肺の中にあるのか、X線写真のみで判断することはできません。

 

そこで、CTが役にたちます。

文責:院長 石本 修 (呼吸器専門医)

 

 

CTについて言及している拙著「その息切れはCOPDです ―危ない「肺の隠れ慢性疾患」を治す!」はこちらから

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