インフルエンザ・新型コロナ・RSウイルス…この秋冬に備える呼吸器ケア【おきのメディカルクリニック】
朝晩が涼しくなり、日中との寒暖差が大きくなる秋。
この時期は「咳が長引く」「熱がなかなか下がらない」「呼吸が苦しい」などの症状で受診される方が増えます。
秋はインフルエンザやRSウィルス感染症、新型コロナウィルス感染症など、呼吸器に影響を及ぼす感染症が流行しやすい季節です。特に高齢者、喘息やCOPDなどの呼吸器疾患をお持ちの方、心疾患や免疫低下のある方は、重症化や持病の悪化に注意が必要です。
当院では、呼吸器内科の専門医が、咳や発熱、息切れ、動悸などの症状に対応しています。この記事では、秋に注意すべき呼吸器感染症と、その特徴、対策、受診の目安について詳しくご紹介します。
秋に増える呼吸器感染症
秋は気温や温度が下がることでウィルスが安定しやすくなり、人との距離も近くなりがちなため感染が拡大しやすくなります。また、寒暖差や夏の疲れが残ることで免疫機能が低下し、呼吸器系の感染症にかかりやすくなるのです。
代表的な感染症として以下が挙げられます。
感染症名 | 主な原因ウイルス | 主な症状 | 好発年齢 | 注意点・特徴 |
インフルエンザ | インフルエンザウイルスA・B型 | 高熱、全身倦怠感、咳、関節痛 | 全年齢(特に高齢者・小児) | ワクチン接種による予防が有効。肺炎や心筋炎など重症化リスクあり。 |
RSウイルス感染症 | RSウイルス | 発熱、鼻水、咳、呼吸困難、ゼーゼー音 | 乳幼児・高齢者 | 秋から冬にかけて流行。重症化する場合は入院管理が必要。 |
新型コロナウイルス感染症 | SARS-CoV-2 | 発熱、咽頭痛、咳、嗅覚・味覚異常、全身倦怠感 | 全年齢 | ワクチン・マスク・換気が重要。基礎疾患のある方は重症化リスクあり。 |
なぜ秋に呼吸器感染症が増えるの?
①寒暖差による自律神経・免疫の低下
朝晩と日中の寒暖差が大きい秋は、体温調整や免疫機能が乱れやすくなります。その結果、ウィルスに感染しやすくなるのです。
②感想による粘膜防御機能の低下
空気が乾燥してくる秋は、鼻や喉の粘膜が乾き、ウィルスが侵入しやすくなります。室内の温度を適度に保つことが大切です。
③夏の疲れ・睡眠不足の影響
夏バテや睡眠不足が残っていると、体全体の免疫機能が低下し、感染症への抵抗力が落ちます。秋は体調を整えることが重要です。
呼吸器・循環器への影響にも注意
秋の呼吸器感染症は、咳や熱だけではなく、基礎疾患の悪化を引き起こすことがあります。
・気道の炎症が長引くと喘息発作や気管支炎へ進展することがあります。
・発熱や脱水により血液が濃くなり、心拍数や血圧が変動しやすくなります。
・高齢者や心不全・高血圧・不整脈など循環器疾患がある方では、症状が急激に悪化する場合があります。
秋の呼吸器感染症の予防と対策
1.ワクチン接種
・インフルエンザワクチンは秋のうちに接種するのが効果的です。
・新型コロナワクチンも推奨されるタイミングで接種しましょう。
・当院ではRSウイルスワクチン、肺炎球菌ワクチンも接種可能です。
2.十分な休養と水分補給
発熱や咳があるときは無理せず安静にし、水分をこまめにとりましょう。感想を防ぐため常温や温かい飲み物がおすすめで す。
3.室内環境の整備
・エアコンや暖房の使い方に注意し、急な温度差を避ける
・加湿器を使って湿度を40〜60%に保つ
・換気を適度に行う
4.基本的な感染対策
・マスク着用、手洗い、うがいを徹底
・咳エチケット(ティッシュ・ハンカチで口鼻を覆う)
・発症初期は無理せず休み、家庭や職場内での拡大を防ぐ
受診の目安
次のような症状がある場合は、迷わず医療機関を受診してください。
・高熱が3日以上続く
・強い息切れや呼吸困難がある
・動悸や胸の痛みを感じる
・持病(喘息・COPD・心疾患など)の症状が急激に悪化した
・意識がもうろうとする
当院での診療体制
当院では、呼吸器内科専門医が一人ひとりの症状や背景に合わせて丁寧に診療を行っています。
・インフルエンザ・新型コロナなどの迅速検査
・呼吸機能検査・胸部レントゲン
・各種ワクチン接種(インフルエンザ・コロナウイルス・RSウイルス・肺炎球菌など)のご案内
・喘息・COPDなど慢性呼吸器疾患の継続管理
・咳・息切れ・発熱など急性症状の診療
「咳が長引いている」「息切れが気になる」など、些細な症状でも遠慮なくご相談ください。早期診断・早期治療が重症化の防止につながります。
受診前にお願いしたいこと
-
発熱や強い咳など感染症が疑われる場合は、事前にお電話でお問い合わせください。
-
来院時にはマスク着用にご協力をお願いいたします。
-
感染対策のため、待合室の換気・アルコール消毒・人数調整を実施しております。
-
健やかな秋冬を過ごすために
秋冬は、気温や湿度の変化・ウイルスの流行・免疫力の低下が重なり、呼吸器に負担がかかる季節です。
次のことを意識することで、健康を守ることができます。
・睡眠と栄養をしっかりとる
・こまめな水分補給と加湿で喉を潤す
・予防接種を早めに済ませる
・気になる症状があれば早めに受診する
まとめ
この秋冬はインフルエンザ・新型コロナ・RSウイルスなど複数の感染症が同時に流行する可能性があります。
特に高齢者や持病をお持ちの方は重症化しやすいため、日頃の体調管理と予防策、そして早めの受診が重要です。
おきのメディカルクリニックでは、地域の皆さまの健康を守るために、呼吸器内科専門医が丁寧な診療と最新情報の発信を行ってまいります。
「いつもと違う」と感じたときは、どうぞお気軽にご相談ください。
クリニック情報・アクセス
-
【クリニック名】おきのメディカルクリニック
-
【診療科目】内科・呼吸器内科
-
【所在地】宮城県仙台市若林区沖野5丁目7-6
-
【Web予約】https://wakumy.lyd.inc/clinic/hg07051
-
【電話番号】022-352-3126