院長の最新論文紹介
コントロール不良喘息における単一吸入器による超微細粒子3剤吸入療法
(2019.10.13更新)
喘息患者さんの治療の目標は、症状がない状態を日々継続することです。セキや喘鳴(ゼーゼー)など発作(増悪)が起きた時だけ治療するのでは不十分であり、発作がでないように長期的に管理していきます。長… ▼続きを読む
喘息コントロールが不良な小児と成人の黒人患者に対するステップアップ療法
(2019.10.06更新)
最近は全世界的に行われることも多くなりましたが、新しい薬剤の臨床試験の多くは欧米で行われます。その場合、人口構成と同様に、対象患者は白人が多く、黒人は少数となってしまいます(アジア系はもっと少… ▼続きを読む
TP53とATMの両方に遺伝子変異がある非小細胞肺がんでは、免疫チェックポイント阻害剤の効果が高い
(2019.09.29更新)
正常細胞の遺伝子が傷(変異)を受けると、細胞がガン化すると考えられています。しかし、我々の細胞は紫外線や発ガン物質などから常に刺激を受けており、毎日のように遺伝子に傷をつけられています。しかし… ▼続きを読む
気管支拡張症に対する長期マクロライド療法のメタ解析
(2019.09.22更新)
まず気管支拡張症についての説明を、日本呼吸器学会HPより引用します。
「…… 気管支は気管から木の枝のように分岐して、肺の中に空気を運ぶ通路の役割をします。何らかの原因で、気… ▼続きを読む
肺胞蛋白症に対してGM-CSF吸入療法は有効
(2019.09.15更新)
肺にはサーファクタントと呼ばれる蛋白質が常に産生され、潤滑油のような役目を果たし肺の構造が保たれるようになっています。サーファクタントは使用された後、老廃物として肺胞内に蓄積されていきます。それを… ▼続きを読む
シムビコート®の必要時吸入は、パルミコート®の毎日吸入より軽症喘息の発作予防に有効かもしれない
(2019.09.08更新)
ブデソニド+ホルモテロール(商品名シムビコート?)は一日2回の吸入を毎日定期的に行った上で、もし調子が悪ければ1吸入ずつ追加しても良いという用法で、日本では健康保険上認可されています。しかし、… ▼続きを読む
IV期の非小細胞肺がんに対して全身治療に局所治療を追加すると、生存率は改善できるのか?
(2019.09.01更新)
遠隔転移(脳や肝臓、肺などに転移)がある肺癌はIV期と呼ばれ、肺癌診療ガイドラインでは抗がん剤など全身治療が推奨され、肺原発巣に対する手術や放射線照射といった局所治療は対象にはなりません。なぜ… ▼続きを読む
COPD増悪で入院した患者に対し、血中好酸球数をガイドにした副腎皮質ステロイド療法は実施可能か?
(2019.08.26更新)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は慢性の病気ですが、しばしば増悪(息切れが進行したり、咳痰が増加したりすること)し、患者さんのQOLを低下させます。時に重症化し、入院加療が必要となることも少なくな… ▼続きを読む
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは全世界でどれぐらいいるのか
(2019.08.18更新)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に呼吸が止まる病気です。
もちろん、睡眠中ずっと呼吸が止まっているわけではなく、呼吸が止まると体内の酸素が不足し無意識のうちに苦しくなるので呼吸が再開しま… ▼続きを読む
COPD(慢性閉塞性肺疾患)における3剤併用療法と2剤併用療法の治療効果は血中好酸球数で異なるのか
(2019.08.11更新)
本ブログでも以前紹介したIMPACT試験の事後解析研究の結果がLancet Respiratory Medicine誌に報告されました。
COPD(慢性閉塞性肺疾… ▼続きを読む