院長の最新論文紹介
コントロール不良喘息にはモメタゾン+インダカテロール(アテキュラ®)はモメタゾン(アズマネックス®)より有効、フルチカゾン+サルメテロール(アドエア®)とは同等の効果。(PALLADIUM試験: LANCET Resp Med誌より)
(2020.07.12更新)
喘息の新しい吸入薬、アテキュラ®とエナジア®
ノバルティス社よりアテキュラ®とエナジア®という新薬が発売されることが発表されました。いずれも喘息に対… ▼続きを読む
中等症以上のCOPDには3剤合剤(トリプル)吸入療法が増悪予防に有効(ETHOS試験とIMPACT試験の比較)
(2020.07.05更新)
COPDとは
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は主にタバコ煙を原因として引き起こされる気管支の病気です。COPDでは、気管支が慢性的に炎症を起こし… ▼続きを読む
がんになると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクはどれぐらい高いのか(LANCET誌の報告)
(2020.06.28更新)
がんと新型コロナウイルス
がんがあると、新型コロナウイルス感染のリスクが高いと言われます。日本では、乳がんであった岡江久美子さんが新型コロナウイルスに感染し亡… ▼続きを読む
肺がん手術後に補助化学療法をするべきかをCT画像スコアで予測できるかもしれない(Lancet Digital Health誌より)
(2020.06.21更新)
肺がんのステージ
肺がんの進行度はステージⅠからⅣの4つに大きく分類されます。ステージⅠ(I期)が一番早期であり、ステージⅣ(Ⅳ期)が遠隔転移がある状態です。Ⅰ期と… ▼続きを読む
COPD急性増悪の予測ツール(ACCEPT)は有用 (Lancet Respiratory Medicine誌より紹介)
(2020.06.14更新)
COPDとは
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は気管支の狭窄が年々進行していく慢性の病気です。正常な人でも年々気管支は老化していくので、100歳を超えればみんなCOPDに… ▼続きを読む
閉塞性睡眠時無呼吸を診断する検査方法として下顎運動モニタリングが有用か(JAMA誌よりの報告)
(2020.06.07更新)
睡眠時無呼吸を診断するには、なかなか大変です。 第一の障壁は、患者さんに自分は睡眠時無呼吸ではないかと自覚してもらい、クリニック等を受診しようという動機付けをするのが難しいことです。… ▼続きを読む
別の目的で撮ったCTで大動脈石灰化や脂肪濃度などの解析を追加すると、将来の心血管イベントおよび死亡率をついでに予測できるかもしれない(LANCET Digital Health誌より紹介)
(2020.05.31更新)
ある病気の精査のためCTを撮ったら、別の病気が偶然見つかることも
CT検査は、何らかの目的をもって行うことがほとんどです。例えば、肺炎を見つけるため、肺がんを見つけるため、大腸がん… ▼続きを読む
新型コロナウイルスの致死率と季節性インフルエンザの致死率を直接比較するべきではない(2020年のJAMA誌Viewpointより)
(2020.05.24更新)
以下は2020年5月記載の記事であり、現在と状況が変っている可能性があります。特に、オミクロン株が出現して以降、新型コロナウイルスの毒性は明らかに低くなりました。下記で紹介する論文では、従来株やア… ▼続きを読む
MRIが普及している現在、予防的全脳照射は限局型小細胞肺がんの治療に必須なのか(JAMA誌より)
(2020.05.17更新)
小細胞肺がんと非小細胞肺がん
小細胞肺がんは非小細胞肺がんとかなり異なる性質を持っています。顕微鏡で小細胞肺がんの細胞をみると、文字通り細胞が小さく見え、リンパ… ▼続きを読む
重症の睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸など)では、初回診察からCPAP療法開始までの待ち時間が短い方が、その後のCPAP使用率が高く治療効果もよい(JAMA誌より)
(2020.05.10更新)
睡眠中に異常な呼吸を示す病気を総称して、睡眠呼吸障害(SDB)と呼びます。閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、中枢性睡眠時無呼吸、睡眠関連の低換気などがSDBに含まれ、その中ではOSAが最もよく見られま… ▼続きを読む